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先日見た夢。
かつての九龍城のようなところへ、写真を撮りに行った私。そこは暗くて狭い部屋がいくつも連なる感じの建物で、畳が敷いてあったので、もしかしたら日本かもしれない。あまりにも汚れているので、土足で畳に上がるのに何の躊躇もいらない。案内人がいるが、何を撮影するかはわからない。 部屋の中を一瞥したところで、ちょうどお昼時になったようで、案内人が「焼鳥屋が来た」とテンション高めに言う。「君も食べるといい」というので、その焼鳥屋を見てみると、手にはご飯が入った丼を一つ持ち、その上に焼き鳥がてんこ盛りになっている。変な売り方だなと思う間もなく、どこからともなく現れた人達が、その焼き鳥を1本、また1本と取っていく。「焼き鳥はばら売りなのだ」という。 私が「1本、いくらですか」と聞いても、焼鳥屋は答えない。もう一度聞いても答えない。私は、ばらではなく焼き鳥丼として食べたかったので、本数を計算しなければならない。だから1本いくらかと聞いているのに、一向に焼鳥屋は答えず、ニヤニヤしているばかり。とうとう腹が立って、大きな声で「1本、いくらなんだ、オイ」と怒鳴ると、やっとこっちを見て「私どもは、お客さんの言い値でやってます」と答えた。こっちが値段を決めろと言うのだ。見た目、そんなにいい焼き鳥じゃないし、80円、いや70円でいいか、と考えているうちにも、丼の上の焼き鳥は1本、また1本と減っていく。だから、焼き鳥がいま7本で、ごはんがだいたい100円として・・・、と計算しているうちにもまた1本減っていく。これじゃ計算が出来ないじゃないか、とイライラしているうちに、とうとう4本になったので、「もういい」と叫び、500円硬貨を渡して丼ごとぶんどった。くやしいのでお釣りをもらおうと、焼鳥屋が小銭を握りしめていた手を強引に開かせた。すると、驚くほどの硬貨がバラバラとあふれて、汚い床に散らばってしまった。 もう、全てがめんどくさくなった私は、おもむろに丼の上の焼き鳥に目を落とした。それはなんとなくブニョブニョした、色も灰色がかった、本当に鶏肉か?、いや、そもそもこれは何かの肉か? という代物がくしに刺さっていた。 タレがかかったご飯は美味しそうだった。 ▲
by hiroafukasawa
| 2018-08-01 14:22
| 雑記帳
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