先日、甲府市相生にある古春堂画廊で、「三浦千波展 〜古里・みちのくの風景〜」を見てきました。
おもに風景画ですが、半抽象で、とても雰囲気のある絵で、良かったです。 三浦さんは、1955年、岩手県生まれ。風景に対する作者の思いはさまざまに深いものがあることはわかりますが、ここでの解説は割愛します。画廊で実物を見て下さい。 展示されている絵は、油彩と水彩ですが、どちらも同じような迫力で描かれています。まあ、それが当たり前なのですが。 だけど、山梨では、「水彩といえば透明水彩で、風景を写真のように描くもの」というナンセンスなルールがあるみたいで、この、三浦さんのような水彩を目にすることはあまりありません。県内の公募展でも、油彩、水彩、日本画・・・と細かくジャンル分けされていて、油彩では様々な表現が受け入れられていますが、水彩になるとキュービックな絵を描いても批判されるようです。ましてや、水彩の抽象画なんて出したら、落選させられるんじゃないでしょうか。 ・・・いろいろ、書きたいことはありますが、ここまでにしておきます。 「三浦千波展」の後半の展示は、17日(土)から19日(月)まで、甲府市相生三丁目6-30 古春堂画廊で開かれます。
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by hiroafukasawa
| 2018-11-16 14:04
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![]() iPhoneで撮影。 山梨県富士吉田市で開催中の国民文化祭・やまなしの「富士山絵画展〜富士山のまちに わたしの富士を描く〜」を見てきました。 旧郡内地域産業振興センターという、美術館ではなくイベント会場みたいなところで開かれるということで、どんな展示になっているものかと期待せずに行ったのですが、確かに特設会場っぽくはありましたが、パネルはきれいでしたし照明も下から当てたりして"本気"な感じでした。写真撮影禁止だったし。 朝10時前に会場に入ったのですが、受付で署名したとき、受付のおばさんが「今なら空いてますよ」と声をかけてくれました。「そりゃ、平日の午前中に人が入る訳ないじゃん」と思いましたが、私が帰る頃には結構な人出だったので、土日は混み合ったのかもしれません。 正直、展示についても作品についてもあまり期待していなかったのですが、1カ月くらい前に、ある人から四百数十点の応募があったと聞いてまして、展示されたのは300点くらい、全国公募とはいえ地方の公募展で100点以上落選するというのは、結構な狭き門じゃないでしょうか。なので展示作品のレベルも高かったと思います。 ただ、テーマが「富士山」と決まっていたので、やはり正攻法の絵が多かったですね。もっとひねった作品があってもよかったような気がします。実は、私もこの展覧会に出そうと思って作品を作っていました。頭の上に富士山を乗せた人物がパイプで紫煙をくゆらしている絵で、「日本一の男」というようなタイトルを想定していました。そういう発想の絵はあまりなかったですね。ちなみに文部科学大臣賞をとった高山博子さんという方の「昇華」という作品は、人物メインでした。 油彩、水彩、日本画の3部門に分かれているのですが、気になったのは水彩でした。油彩のようにインパクトのある作品が多く、そういう絵はたいてい県外の人の作品でした。山梨の方の水彩は、昔ながらの、透明水彩で描いた写生が大半でした。全国区の水彩のレベルは、もっと上の方にあるのだということを改めて知らされました。 「富士山絵画展」は27日(日)(最終日午後1時まで)までの開催です。 ▲
by hiroafukasawa
| 2013-10-24 13:07
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現代美術作家20人によるグループ展「NOWHERE2013」を、山梨県立美術館県民ギャラリーでみてきました。
その後、甲府市貢川・画廊三彩洞で「丹澤和仁展 MUSICMAN」を見ました。ジャンク品の楽器をネット等で購入し、発泡ウレタンで囲い、緑青で色をつけるという、もはや絵画というより現代美術な作品なのですが、丹澤さん本人は「私はあくまで画家なんだが、こういう遊びも面白いと思って」と話してくれました。 例によって、写真を撮るのを忘れました。 ▲
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| 2013-05-15 08:42
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![]() iPhoneで撮影 山梨県立美術館県民ギャラリーで開かれている「第3回 美術のプラクシス展」を見て来ました。写真は松岡美帆さんの作品。展示は明日まで。 帰りに画廊・三彩洞によって「清水勲展」を見ました。面白かったです。清水さんはイタリアで活躍し、2003年に若くして他界した洋画家です。 ▲
by hiroafukasawa
| 2013-05-01 17:11
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![]() iPhoneで撮影。 「西沢武徳・西沢紅伽 彫炎展」を見て来ました。西沢さんはスクエアのメンバーですが、今回は油絵ではなく、陶板でした。陶板にうっすらと裸婦が描かれています。よく探さないと分からないくらいの線描です。娘さんの紅伽さんは大学3年生。ナポレオンフィッシュをモチーフにした焼き物(写真)が面白かったです。甲府市貢川・画廊三彩洞で13日(日)まで開催。 ▲
by hiroafukasawa
| 2013-01-10 18:44
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![]() 松本市立美術館で開催中の「草間彌生展」を見て来ました。松本市立美術館なんて初めて行ったけど、それほど大きくはなくて、駐車場も狭いけど、市立ということを考えると、なかなかすごい。 草間彌生さん(会場では「さん」になっていた。「先生」ではない)の作品は、2005年から最新作(無名の頃の作品が少しあった)まで、大作ばかりが150点以上展示され、この展示のために作られた上の写真のような「部屋」が6、7部屋あった(パンフレットが手元にないので数はあやふや)。 御年83歳。天才となんとかは紙一重というけれど、まさにこの人のことかな。ニューヨークでは精神病院からアトリエに通っているとか。たしかにその作品はすごかった。 ![]() 作品もさることながら、美術館がこの展覧会にかける意気込みがまたすごい。展示場をいくつもの複雑な壁で区切り、ドアをつけ、暗室にし、鏡張りにし、床から天井まで水玉にして、さらには美術館の外壁や、自動販売機やベンチまで。 ![]() 草間彌生というビッグネームならでこそ、というところなのか。会社を休んで、二日酔いの体にむち打っていった甲斐があった。4日(日)まで開催中。展覧会場の一部は写真撮影可になっていて、みんな記念撮影をしていた。絵画作品は撮影不可だった。 ▲
by hiroafukasawa
| 2012-11-01 15:08
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昨日、甲府市貢川の山梨県立美術館で、「やまなし県民文化祭」を見て来ました。山梨県内では一番大きな公募展でしょうか。
知り合いが水彩画で賞を取っていました。最近は、地元の笛吹市の方がどんな絵を描いているか、気になります。ほとんどの人と面識はありませんが。 枯れたひまわりの絵と滝の絵が多かったような気がします。偶然でしょうか? 甲府市丸の内のギャラリーイノセントによって、「丹澤和仁展」も見て来ました。プルシャンブルーやショッキングピンクが印象的な半抽象の油彩画並んでいます。いろいろなもの(天然素材か?)をコラージュして、作家本人が楽しんで絵づくりをしている感じです。 ![]() iPhoneで撮影 29日(月)まで。会期中は作家本人が詰めているそうです。 ▲
by hiroafukasawa
| 2012-10-26 11:12
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17日、チラシの納品のついでに、展覧会を2つ回りました。甲府市貢川の山梨県立美術館では「ルイユ展」を。今回で36回目。大作を中心にメンバー7人で県民ギャラリーのA室とB室を埋めるのだから、すごいことだ。
画廊三彩洞では、「岡本直浩展〜静影〜」。木彫作品。繊細な仕事が目をひきました。 ![]() iPhoneで撮影。 「ルイユ展」は19日(金)まで、「岡本直浩展」は21日(日)まで開催中。 ▲
by hiroafukasawa
| 2012-10-17 13:08
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山梨県立美術館県民ギャラリーであさってまで開かれている「山梨造形美術展」を見て来ました。今年で57回目。会員、会友と一般公募による入選者の作品を展示しています。
ちょっと気になったのが、一般公募の水彩画の入選作品が、みな淡い色調(塗り重ねが少ない)で描かれていたこと。 最高賞の知事賞を受賞した方は笛吹市在住なんですね。一般の中ではダントツに上手でしたね。 ▲
by hiroafukasawa
| 2012-09-26 17:39
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![]() iPhoneで撮影。 石田泰道個展。甲府市貢川・画廊三彩洞。 案内状というか、資料がないので、いつまで開催しているかわかりません。運転免許の更新に行った帰りに、通りかかって寄りました。とても面白い空間になっていました。本来は全部テグスで吊してあるのですが、たまに切れて落ちてしまうそうです。だけど、2つくらい落ちててもなんの違和感もありませんでした。 石田くんは、今、上海の有名作家と山梨の作家を集めコラボレーションをしているそうで、県立美術館や甲府駅前のギャラリーで展示をしているようです。ただ、日中関係が微妙になってしまったので、いくつか予定していたイベントを延期にしたようです。せっかく美術で日中友好ができたのに、残念ですね。 ▲
by hiroafukasawa
| 2012-09-21 10:31
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