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2008年 06月 26日 ( 1 )
写真は再現?
 100号前後の大作を並べたスクエア展と、アマチュアカメラマンの写真展が隣り合わせで開かれている。趣味で写真を撮っている方々なので、あまり難しいことを言ってはいけないんだろうが、われわれの展示を見て「ああいう絵はわからんねえ」とおっしゃったそのお返しに一言。われわれの絵は、曲がり形(なり)にも「表現」なのだが、アマチュアカメラマンの作品は単なる「再現」でしかないように思う。「どこそこにいつ行けばこういう写真が撮れる」というノウハウや偶然出くわしたシャッターチャンスをものにする瞬発力に脱帽しないわけでもないが、そこにはきれいな風景や花、珍しい出来事やお祭りの1コマ、そんなものを「記録」したものばかり。
 写真は、とりあえずカメラさえあれば(最近はカメラの性能がいいので)誰にでも写せる。ママさん向け一眼レフカメラの売れ行きも好調らしいので、裾野はかなり広いだろう。かくいう私も、(これは仕事だけれども)県内各地に出かけていろいろなイベントや風景を撮影してきてきたけれど、それはそもそも「再現」して「伝える」ことが目的だから、結果的にアマチュアカメラマンと同じレベルだ。だけど、いざ「再現」から「表現」にステップアップするには、かなり高い段差を超えなければならないと思う。隣の写真展を見ても、改めてそう思う。
 絵もそうなんだろうな。見たままを忠実に描くのは限りなく「再現」に近い。そんな絵なら、写真に撮った方が早いだろ、と常々思っている。ただ、自分では「再現」から「表現」にステップアップしたつもりだが、この「表現」の中にも高い段差や壁があって、一つ乗り越えるとその先にもう一つ壁が現れる。私自身がどれほどの段差を乗り越えてきたかというと、とても自慢できるほどのものではないが、一生かけて少しずつ登っていけたらいいと思う。アマチュアカメラマンさんに偉そうなことを言って申し訳ない。どうも、アマチュアカメラマンにはいい印象がないもんで・・・。
by hiroafukasawa | 2008-06-26 19:16 | 制作 | Comments(0)