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2008年 04月 15日 ( 1 )
ピンクに染まる桃源郷
 私が子供の頃は、梅が終わって桜、桜のあとに桃と咲く時期がずれていたが、最近は温暖化の影響か、開花の時期が重なってきた。桜も終わり、桃の花もそろそろ散り始めているが、この時期、東京方面から中央自動車道を利用して甲府盆地にはいると、勝沼インターチェンジを過ぎたあたりから一面に広がる桃の畑がピンク色に染まって、桃源郷の趣を楽しめる。スモモの白い花、菜の花の黄色と合わせて、絵になる風景をあちらこちらに探し出せる。観光客も多く、県も市も積極的に観光キャンペーンを打ち出している。
 私の住む笛吹市は、桃の出荷が日本一だそうだ(市町村合併のおかげだが)。私の家のまわり桃も畑が多い。ところが、桃の畑に囲まれているからわかるのだが、近年、確実に桃の畑はじわじわと減っている。農家のみなさんが高齢化し、かといって後継者もなく、桃の生産を続けられなくなっているのだ。私の実家にも少しだが桃の畑があって、摘果や出荷の手伝いをしたが、それなりに重い脚立を動かしては上り下りを繰り返す作業は、決して楽じゃない。近所の畑で働く桃農家の人たちもおじいさん、おばあさんで、ご苦労なことだと思う。
 笛吹市は、県都甲府市のベッドタウンでもある。住宅は年々増えていく。桃農家が畑を宅地にして売っていく。売ったお金で余った土地に、サラリーマンになってしまった息子(娘)夫婦の家を建ててあげる。重労働から開放され、毎日孫の顔が見られる。きっと、多くの桃農家が、畑を売るチャンスをうかがっているんじゃないかと思う。無理もない。誰にも止められない。
 都会には、農家に憧れている人もいるようだが、そういう人を呼んで、桃農家を継続してもらうとかしないと、感動的な桃源郷の風景が年々さみしくなっていくんじゃないかと心配だ。
by hiroafukasawa | 2008-04-15 16:35 | 雑記帳 | Comments(0)