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2008年 04月 14日 ( 1 )
色覚ユニバーサルデザイン
 色覚異常の人たちや、目の病気を持つ高齢者にもわかりやすい色や形を使ってデザインすることを色覚バリアフリーとか色覚ユニバーサルデザイン(UD)という。私は、5年くらい前になるが、それまで色覚異常者のことなど意識せずにデザインをしてきたのだが、たまたま色覚バリアフリーの提言を行っているサイトに行き着き、「基本的な知識くらい頭に入れておかなきゃ」と思った。100人に2、3人は色覚異常者というから、無視できない数だ。
 ごくごく簡単に言ってしまうと、緑と赤が同じ茶色に見え、ピンク系がが青系に見える、らしい(第1、第2色盲)。よくある例だと、緑の黒板に赤いチョークで書いても読めない、地下鉄千代田線と丸の内線の丸印が同じ色に見える、等。色分けするだけじゃなく、形も分けなきゃバリアフリーにならない。
 ただ、私の経験から言えば、普通に見やすいデザインをすれば、まず大丈夫だと思う。なんなら白黒コピーをとって見てみるといい。白黒にして見にくいところは誰が見ても見にくい。緑の地に赤い字を置くなんてのはセンスを疑うが、ピンクと水色を隣り合わせに使うことはあるかもしれない。でも、それとてピンクと水色の色分け自体にたいした意味がないことが多い。気を付けなければいけないのが地図などを色分けする時。実際に官公庁の印刷物にひどいのがあった。緑、赤、ピンク、青が複雑に絡み合った分布地図で、普通に見ても見にくい代物だった。
 最近、山梨県内の大手の印刷会社が、官公庁の印刷物などに「古紙配合率○○%」と並べて「色覚UD」のマークを付けている。これを受注の“売り”にしている節がある。ところが、この「色覚UD」のマーク、決められたマークというものはなくて、それぞれの印刷屋やデザイン会社が勝手にマークを作っていいらしい。色覚UDを審査してくれる機関もあるようだが、時間がかかるので印刷の現場では物理的に無理。
 そこで必要なのが、色覚異常をシミュレーションしてくれるソフト。モニタ上で、第1から第3までそれぞれの見え方をシミューレートしてくれて、さらに「ここを直しなさい」みたいな指摘もしてくれる。つまり、デザイナーの目で確認できるという代物だ。大手インキメーカーが無料で配布しているソフトがあるで、興味がある人はぜひ入手して、自分のデザインをチェックしてみてはどうだろうか。
by hiroafukasawa | 2008-04-14 11:56 | デザイン | Comments(0)