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目配り、気配り、耳配り
 就職後、20代の頃、私も若かったので一生懸命だった。内勤なので、仕事をしながらでも社内でなにが起きているか耳と肌で感じて、すぐそれに対応していた。あっちでコピー機をうまく扱えない人がいれば、行って操作をしてあげ、こっちで電話で打ち合わせをしている人がいれば、行って必要な資料を渡してあげる。総務のおばさんに「お手すきの時にお願い」と渡された、デザインとは全く関係のない手仕事なんかも、ぱっぱとこなしていた。そのうち、喪章から洗剤まで、社内のどこになにがあるか覚えてしまった。そうすると、「あれはどこだ?」「これはどこ行った?」とみんなが聞いてくるようになった。
 「ちょっと待てよ」と思った。そんな雑用ばっかりやらされていたんじゃ、身が持たない。「彼なら、何でもやってくれる」が、いつしか「何でもやってくれて当たり前」になって、本来の仕事(デザイン)に差し障り出てくる。仕事柄、残業は当たり前と思っているが、私に雑用を頼んだ本人が定時に帰社し、私が夜中まで働かなきゃいけないというのはいかがなものか。部下もできたので、30代のある日から、雑用を進んで引き受けるのは止めにした。今でも、なんかトラブってあたふたしている様子や、電話でのやりとりなんかもちゃんと聞こえているのだが、とりあえず無視。
 そうするとどうなるかというと、私の代わりがちゃんと現れて、なんかどうか物事は片付いていく。それまでは私に集中していた雑多なことが、社員みんなに分散されていく。私の部下も私を飛び越えて上司とコミュニケーションがとれる。
 40代も半ば過ぎ、仕事も責任も増えたので、私にしかできないことだけを選んでやっている。
 なんて言えたら格好いいけど、実際には、いまだにつまらない用事を言いつけられて、右往左往する毎日。ま、内勤の宿命だな。
by hiroafukasawa | 2008-12-12 21:03 | 雑記帳 | Comments(0)
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