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あの出版社のヒット作
 文○社の「心霊探偵8雲 7」という本が手元にある。なにかと話題の文○社の本だ。どういうふうに話題かといえば「文○社」「詐欺」でググッてみてもらえば、2チャンネル以外にもその問題を発信しているサイトがたくさんあるので、ご覧になって欲しい。要は、この前倒産した新風舎と同じである。もちろん○には「芸」がはいる。
 さて「8雲」だが、別に読みたかったわけではなく、思いがけず手に入ったので、「文○社でヒットしている本」という興味本位で読んでみた。というか、うちのカミさんがたいへんな読書家なので、とりあえずあてがってみた。カミさんは「かぎ括弧ばっかりだから読みやすかった」とあっという間に読んでしまった。「どうだった」と聞くと「う〜ん、ティーンエイジャー向けだね」と一言。
 文○社は、「あなたの本が書店に並ぶ」と素人作家に出版を勧め、毎月ものすごい数の本を出している。利益を追求するために、印刷・製本はもとより、装丁にもお金をかけていないという話だ。「儲けが無くてもいいから、自分の名前が残る仕事がしたい」という仕事に飢えた無名のデザイナーに二束三文でカバーデザインをさせているとも聞いた。そんなデザイナーの気持ちはよくわかるので、これが本当なら許せない話だ。編集も同様で、編集者はほとんど作品に目を通していないという噂も聞こえてくる。
 ただ、この「8雲」は別扱いだと思う。シリーズ合わせて80万部売れている虎の子だから。でも、カバーにPP加工してないな・・・。読み始めてすぐ、18ページ目にして登場人物の名前に誤植を発見。なにかにつまずいたような感覚を覚える。そして23ページ、「あれっ」と声を出さずにいられない展開。そこまで三人称で綴られてきた物語が、いきなり一人称になってしまった。22ページで「小沢晴香は・・・」で始まっていたのに、23ページでは「私は服を決めるのに一時間かかった。」と晴香の一人称になっている。読んでいくとこういうタブーがたびたび出てくる。
 誤植はもちろんだが、編集者はこのタブーに何も感じなかったのだろうか。作家に意見を言う機会はなかったのか。それとも、そんな手間をかけなくていいと思っているのか、もしくは、こんな基本的なこともわからない無能なのか・・・。なるほど、これが文○社なのか。
 そんなこんなで90ページまで読んで、読む気を無くしてしまった。この作家は、キャラクターに会話をさせるのが楽しいみたいだ。その勢いで、キャラクターの性格設定を置き去りにしているような感じもしないでもない。なんか、しっくりこない。
 最後まで読んだカミさんは言っていた。「前の6冊を読まないと登場人物のことがよくわからない。かといって、その6冊を読む気にはなれない」と。
 文○社のヒット作品に「リアル○ゴッコ」というのがあるが、これもこんな感じなのだろうか。「本の文化」、あるいは「小説の文化」のレベルが下がりはしないか、ちょっと心配だ。
by hiroafukasawa | 2008-03-19 00:39 | レビュー | Comments(0)
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