人気ブログランキング |
新聞紙面デザイン

 新聞の紙面が、1ページ15段組だったことは、ご存知だろうか。これは1951年から今までずっと続いた、新聞紙面の共通規格だ。最初、記事は、1段に15字詰めで、かなり小さな字だった。それが30年くらい続いて、1980年代から少しずつ字を大きく変えていった。1段14字、13字、12字、11字と1行の文字数を減らして(文字が大きくなる分、行間を広げなければ読みにくいので1段の行数も減った)、字を大きくしてきた。

 新聞広告は、その15段に割ったページの3段分とか5段分とかいうサイズが基準になっている。新聞各社それぞれ微妙に違うのだが、1段は3cm、2段は6.4cmというように段数によって寸法が決められている。横幅は、紙面の左右いっぱいを「全」、半分を「半」といい、これも寸法が決まっている。だから広告のサイズは「○○cm×○○cm」ではなくて、「全3段」「半5段」と指定する。

 昨年12月、毎日新聞が1段10字まで減らして字を大きく、さらに少しだけ太くした。老眼が始まっている私も、かなり読みやすくなったと実感した。実は、毎日新聞はその前の段階の1段11字の時、1ページ15段という規格を乗り越えて、1段の縦幅を広くして字を大きくしていた(1頁14段半くらいか)。広告は変わらず15段が基準なので、当然、半端が出る。その半端分の処理に様々なアイデアが注ぎ込まれたようだ。それを今回、1段10字にする際に解消し、もとの15段に戻したわけだ。

 伝え聞くところによると、毎日新聞はこのフォーマットが新しい新聞紙面のスタンダードになることを期待していたようだ。ところが、朝日、読売、産経の各新聞社は、なぜかこれに反発するように全く別のフォーマットを打ち出した。字を大きくするという基本は同じだが、1ページを12段組にするという。50年以上続いた紙面デザインのスタンダードをまさに刷新するわけだ。地方紙もこれに倣って12段組に移行していくようだ。

 ところが、記事の下の広告は今まで通り15段を基準にするのだという。現行の5段は新紙面のちょうど4段分(10段と8段も)だが、それ以外の段数では半端が出てしまう。

 さて、15段と12段、どっちがスタンダードになるのだろうか。半端をなくした毎日新聞の考え方の方が現実的だと思うが、多数決では12段が優勢。数の力で近い将来、広告の規格も12段にスライドさせることになるかもしれない。ちょっと、ワクワクしませんか?

ということで、この記事も大きな字にしてみました。
by hiroafukasawa | 2008-03-07 17:01 | デザイン | Comments(0)
<< テニスサークルの懇親会 草臥 >>