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バルール 6 まとめ
 まとめ、というか、言葉のニュアンスみたいなもの。
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 これも、描きかけの絵の部分だけど、中央より上の薄い緑色をナイフで塗ったところ、バルールが強くてほかの色と合わなくなった。なので、このうす緑色を基準に、バルールを上げていくことにする。
 バルールというのは、ご存知の通り、色価といって、彩度、明度、色相のどれでもない、画面の中の色の強さで、まわりの色や形、大きさなどによって変わる。で、絵画ではバルールを合わせるのが基本とされている。だけど、言葉で説明するのが大変難しい。
 「バルールが合っている」という状態は、
 写生のような絵の場合、「遠近に添って緩やかにバルールを変化させて描けている」状態。
 平面化された絵の場合、「バルールの幅を狭くして、空間感を出しながらほぼ均一の強さにしていく」状態。
 と、説明すると理解しやすいだろうか(異論があるかも知れないが)。
 「バルールが合っていない」という状態は、
 「物の前後関係がおかしく見える」状態と、「画面上の色面に大きな段差があるように見える」状態だ。前者の場合、静物画などで机の手前の脚と奥の脚を同じバルールで描くと両方手前に見えて位置関係がおかしくなる、というようなこと。後者の場合、これまで紹介してきた画像のように色面が必要以上に奥に見えたり手前に見えたりすることで「合ってない」というより「狂ってる」といった方が適切かも知れない。
 なので、「バルールが狂ってる」状態では絵としてはなはだ芳しくない(抽象画などでは狙ってやることもあるかも知れない)。写生でも、遠近や位置関係がおかしく見えたら、「バルールが合ってない」わけで、直した方がいい(この場合は、見えた通りなので、バルール云々を知らなくても直せる)。

 県内の公募展などに行くと、絵を描き始めてまだ日の浅いとおぼしき方の作品が入選して飾られているけれど、そういう作品を見つけては「バルールの合ってない色探し」をするのが、私の密かな楽しみでもある・・・。フフフ。
by hiroafukasawa | 2013-07-25 19:24 | バルール | Comments(0)
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