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技法
 技法と呼べるほどのもんじゃないけど、個展で質問が多かったので、ここで公開してしまいましょう。

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 まず、どこにでもある流しのゴミ取りネットを用意します。この、緑色のヤツがいいです。面倒なことに袋になっているので切り裂いて開きます。
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 こんな感じです。ちなみに、白いバックはF130号の(巨大な)キャンバスです。編み目が目線に対して平行(垂直)では違和感があるので、45度に傾けます。
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 こういうことです。
 絵の具を練ります。先に絵の具を用意しておいてもいいです(どうでもいいです)。溶き油は少なめに、少し固めにします。今回は黒に黄緑色を少し混ぜました。別に何色でもいいです。
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 ペインティングナイフに取って、ネットの上から塗ります。
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 右手にはカメラを持っているので、左手でナイフを持っています。ここでナイフから絵の具がたれるようではダメです。
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 塗ったところです。実は右手を使って塗りました。どうでもいいです。バックの白いのはキャンバスです。
 そして、このネットをはがすわけです。
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 こんな感じです。このネットは、目が詰まるまで何回も使えます。ネットに付いた絵の具が乾けばほかの色でも構いません。
 
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 はがした後はこういう具合になります。バックの白いのは巨大なキャンバスです(しつこい)。
 アップにすると
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 こんな感じですが、凸凹なところがわかるでしょうか?
 こうして、あのマチュエールが完成するわけです。実際には、この上に、何回も絵の具を重ねます。上に塗る絵の具の固さで、この凸凹がさらに強調されたり、平らになったりします。
 ちなみに、今回下塗りした絵の全体はこんな感じです。
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 このマチュエールも大きな絵ではあまり目立ちませんが、小さな絵ではそれなりに気になります。まあそういうときは、つぶしたり削ったりします。
 何も考えずに塗りましたが、雪山みたいになりました。でも、雪山の絵ではありません。人物を描く予定です。
by hiroafukasawa | 2011-10-25 22:12 | 制作
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