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教室の生徒作品
 初心者水彩画教室も残すところあと1回。講師をやってみて分かったことの一つに、自分自身が絵に対して柔軟になったな、ということ。先週の投稿でリンゴの絵を掲載したが、この番号通りに描き進めて欲しいという見本だ。ところが皆さん、なかなかこちらの思った通りには描けない。「1」から「2’」になり「3」とはかけ離れた絵になっていく。たいていは透明水彩の描き方から逸脱して、ポスターカラーみたいな絵の具を塗ってしまう。
 それでも、「2'」から強引に「3」に戻すようなことは思わなかった。「こうなっちゃったら不透明水彩の描き方でいっちゃえ」とか「いっそセザンヌみたいにしちゃえ」とか、頭の中で(口には出さずに)その先の絵をシミュレーションしていける。そしてそれなりの完成図というか着地点というかがそれぞれの生徒さんの作品に見えてくる。

 「ああ(やっちゃいましたね)、そしたら・・・こうやってみて下さい」

 でも、みなさん、やりたくて集まってきた人たちなので、割と上手。無料の講習会なので「やだな」と思った人はすぐ止める。残った人はやる気がある。あとは、私が「絵は面白い」と感じさせてやれればいいだけだ、と思う。
by hiroafukasawa | 2010-02-10 20:37 | 雑記帳
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