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データ入稿
 また、日にちが変わってしまった。
 かつて版下と呼ばれていた、印刷の版の元になる、写植なんかを切り貼りして作るデザインから、パソコンを使ってデザインし、最終的にデータを印刷所に渡すという今のスタイルになってから、データの貸し借りが増えてきた。
 それにはいくつかパターンがあって、一つはチラシやポスターを作ったクライアントが、同じものを広告に流用しようという際に、チラシを作ったデザイナーに、広告を作るデザイナーへデータを貸してやってくれ、というパターン。「自分が作ったチラシのデータを、易々と他人に渡していいものか」というジレンマはあるが、結局クライアントには逆らえない。
 一つは、同様にクライアントが広告を作る際に、チラシを作ったデザイナーに広告も作らせて、「完全データ」として入稿する。この場合、サイズはその広告のサイズになっていなければならない。
 クライアントと営業マンの間で話がまとまり、チラシを作ったデザイナーから営業マンがデータをもらってくることがある。ところが、IllustratorとかInDesignとか、そういったDTPに関する知識が今ひとつ怪しい営業マンには注意が必要だ。そのデータは、「チラシの完成データ」なのか、「広告のサイズに作り直した完全データ」なのか、それとも「データ化された原稿」なのか。なかには「作業途中のデータ(初稿だけは済んでいる、とか)」なんてのもある。
 で、スケジュール的に押しているにもかかわらず、「完全データ」だから大丈夫、と余裕をかます営業マンがもらってきたデータを開いてみると、案の定、チラシのままで広告になっていない。そこから慌てて広告サイズに作り直す作業が始まるわけだ。
 というわけで、今日は3時くらいから夜9時くらいまで、そんな営業マンに振り回されて、予定していた仕事に手が着けられず、こんな時間になってしまった。
 グラフィックデザインの仕事なんて、こんなもんだよ。
by hiroafukasawa | 2009-08-26 00:57 | デザイン
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