<   2013年 10月 ( 9 )   > この月の画像一覧
審査
 30日付で朝日新聞に載っていた日展の記事。書の部門であらかじめ派閥ごとに入選数が割り振られていたという。有力8派閥に入っていなければ、どんなに良い書を出しても入選することはあり得ないらしい。
 それで、今年の日展の洋画の審査所感をWEBページで見てみると「個の事情より、日展のレベルと品格を保つ目的意識で一致協力を得られた」「私情を捨てて、日展洋画の誇りのためにご協力くださった審査員諸氏に・・・」とある。「個の事情」?「私情」? ただ、良い絵を選ぶだけのはずなのに、こういうものが介在するということを示唆してしまっている(そのうちページから削除されるかもね)。
 こういう話は、私の立場ではなかなか書きにくいんだけど、この手の審査は、地方(というか山梨)の公募展でも当然のようにあって、それが入選・入賞作品の質に反映され、いずれ展覧会の質に如実に現れてくる。だって、自分の弟子というだけで力のない人に賞をあげて会員にして、その力のない弟子が先生になって、さらに力のない弟子を入選させるわけだから。その弟子というのが、定年後に絵を描き始めたような人ばかりで、結果、展覧会が権威ある公募展ではなく「高齢者作品発表会」になってしまう。そういう展示を見てしまえば、若い人はまず応募しない。会員の高齢化が進み「若い人が入ってこないと、会の存続に関わる」とか嘆くけれど、自分で自分の首を絞めただけじゃないか、と思う。
 念のため言っておくが、私は決して、定年後に絵を描くことを否定しているわけではない。
 なんかやばいので、このへんでやめておこう。
[PR]
by hiroafukasawa | 2013-10-31 11:14 | 雑記帳 | Comments(2)
ポーズ集
 ある人が「手を描くのが苦手なんで、手のポーズ集で練習したい」というので、ネットを使って「手 モデル ポーズ」というキーワードで検索してみた。結果、とりあえず使えそうなのが2冊ヒットしたのだけれど、手の写真に添えられた「描いた場合の例」がデッサンではなくマンガだった。
 まあ、それはそれでいいんだけど、検索して引っ掛かった中には、裸婦のポーズ集もあって、その中にちょっと違和感のあるポーズ集があった。裸婦なんだけど、両手で胸を隠しカメラ目線で微笑んでいる。美術作家として興味を覚えたので調べてみると、そんなシリーズが何冊が出ている。美術作家としてその中の1冊を見てみると、前文に「可愛いけどドジなOLの一日をストーリー仕立てにしたポーズ集」とかなんとか書いてある。「これはアレだなあ」と思いつつ、美術作家として目次を見てみると、写真がダイジェストで添えられていて、下着姿、入浴シーン、オフィスではミニスカート、果ては「密会」なんてシーンもある。
 美術作家としては、当然中身が気になるので、「中身拝見」をクリック。期待に違わぬ画像が目白押しだった。「ポーズ集という名のエ○本じゃねえか」。
 いや、よく考えてみると、今やポーズ集は絵描きのためじゃなく、マンガ家のためにあるのかも知れない。手のポーズ集もそうだった。美術作家の目で見るとエ○本かもしれないが、エ○マンガ家にしたら、いい資料集かもしれない。このシリーズを買っておけば、描きたいポーズを探して何冊もエ○本を買い集めなくてすむからね。(そうはいっても、絵を描く以外に利用している殿方も多いとは思うが。)
 そう思えば、こんなポーズ集でもちゃんと需要と供給が成立しているわけだな。
 で、もう少し考えてみると、こんな行き過ぎたセクシーポーズを使って、あえて美術作品を作るというのもありと言えばありだし、現にそんな絵を描いてる現代美術の画家もいる。
 私としては、美術作家として一通り見てみたい気もするが、作品にはしないだろうな。
[PR]
by hiroafukasawa | 2013-10-30 13:44 | 雑記帳 | Comments(0)
殺人ロボット
 昨日NHKで見た、ダニエル・スアレースのプレゼンテーションがちょっと面白かった。要するに、ターミネーターみたいな兵器を作らないように、国際条約を作るべきだ、というものだったが、無人攻撃機が自律型殺人兵器に変わっていくという、その説明の中で「なるほど、わかりやすい」と思ったのが、カメラの件だった。
 無人攻撃機にカメラが1台搭載されている。そのカメラからの映像を、遠隔操作している人間が見て、攻撃を指示する。ところが、そのカメラが2台、3台と増え、数十台となったらもう人間は一度に見ることはできない。なので、その映像をソフトウェアで分析し、ターゲットを選ばなければならない。つまり、もうこの時点で、人間が機械(システム)の指示を受けているわけだ。
 そして、遠隔操作を無効にする妨害電波。これには、遠隔操作を諦め、自律型・思考型のシステムを兵器それぞれに組み込んで対応しなければならない。
 そんな兵器の開発は既にどんどん進んでいる、ということだ。

 兵器同士が撃ち合ってくれればいいんだけど、その兵器には目が飛び出るような金がかかっていて、儲かるのは死の商人ばかり、という図式になるので、それもうまくない。
 戦いがない世界になることに、こしたことはない。
[PR]
by hiroafukasawa | 2013-10-29 13:28 | 雑記帳 | Comments(0)
富士山絵画展
e0137995_12382269.jpg

iPhoneで撮影。
 山梨県富士吉田市で開催中の国民文化祭・やまなしの「富士山絵画展〜富士山のまちに わたしの富士を描く〜」を見てきました。
 旧郡内地域産業振興センターという、美術館ではなくイベント会場みたいなところで開かれるということで、どんな展示になっているものかと期待せずに行ったのですが、確かに特設会場っぽくはありましたが、パネルはきれいでしたし照明も下から当てたりして"本気"な感じでした。写真撮影禁止だったし。
 朝10時前に会場に入ったのですが、受付で署名したとき、受付のおばさんが「今なら空いてますよ」と声をかけてくれました。「そりゃ、平日の午前中に人が入る訳ないじゃん」と思いましたが、私が帰る頃には結構な人出だったので、土日は混み合ったのかもしれません。
 正直、展示についても作品についてもあまり期待していなかったのですが、1カ月くらい前に、ある人から四百数十点の応募があったと聞いてまして、展示されたのは300点くらい、全国公募とはいえ地方の公募展で100点以上落選するというのは、結構な狭き門じゃないでしょうか。なので展示作品のレベルも高かったと思います。
 ただ、テーマが「富士山」と決まっていたので、やはり正攻法の絵が多かったですね。もっとひねった作品があってもよかったような気がします。実は、私もこの展覧会に出そうと思って作品を作っていました。頭の上に富士山を乗せた人物がパイプで紫煙をくゆらしている絵で、「日本一の男」というようなタイトルを想定していました。そういう発想の絵はあまりなかったですね。ちなみに文部科学大臣賞をとった高山博子さんという方の「昇華」という作品は、人物メインでした。
 油彩、水彩、日本画の3部門に分かれているのですが、気になったのは水彩でした。油彩のようにインパクトのある作品が多く、そういう絵はたいてい県外の人の作品でした。山梨の方の水彩は、昔ながらの、透明水彩で描いた写生が大半でした。全国区の水彩のレベルは、もっと上の方にあるのだということを改めて知らされました。
 「富士山絵画展」は27日(日)(最終日午後1時まで)までの開催です。
[PR]
by hiroafukasawa | 2013-10-24 13:07 | レビュー | Comments(4)
これでいいのか、いいか。
e0137995_12385819.jpg

iPhoneで撮影。
 サインも入れて、完成した作品。だけど、寒色のバルールがあってないので、まだ描くかもしれない。
 11月2日に搬入の展覧会があって、それに間に合えばいいや、と思っていたのだが、手作りの額にうまいこと入れるためには、絵が乾いてなくてはならないことに先日気がついて、慌てて仕上げたというところ。
 そもそもこの絵、下地作りの段階で、何の意味のない色の固まりが顔に見えて、そしたらこっちもあっちもというように、七つの顔が浮かんできて、それがとても面白く思えたのでそのまま絵にしてしまったという作品。
 「顔」といえばこんな感じ、というひな形みたいなものが人それぞれの中にあると思うんだが、この絵はそんないきさつなので鼻とか口とか輪郭とか、自分の中にはない顔の形が描けた。見つけた、という感じかも。
 ただ一方で、こんな偶然に頼ったような描き方でいいのかな、とも思う。
 まあ、でも、自分で面白いと思っているわけだし、これも出合いかもしれないと考えれば、・・・いいか。
[PR]
by hiroafukasawa | 2013-10-23 12:51 | 制作 | Comments(0)
写生以上
 なんて言うんだろう、ちょっと言葉が出てこないんだけど、グループでモデルを呼んでそれぞれが水彩や油彩で作品を描くという会、クロッキーじゃなくてデッサンでもなくて、講師がいないから講習会でもなくて、まあ、そういう会があるわけですよ。「モデル写生会」ですかね。
 そういう集まりにいくと、2通りの人がいることに気がつく。1つは、見て描くことを訓練しているような人たち。もう1つは、そのモデルで発表するための作品を仕上げようとしている人たち。前者は別に問題ないんだけど、後者の中には自分の絵に対して「何か物足りない」と思っている人がいる。人物を先に描いて、「さて、背景をどうしようかしら」という人もいる。
 それはたぶん「モデルを画面に写す」ということばかりに気がいっていて、画面全体を視野に入れて「絵を作る」という意識が足りないんだと思う。そこはどういう場所で、モデルはどういう状況にいるのか、というような設定をはじめに決めて描き出せば、人物とバックは同時進行されるはず。そのためには自分が何を描きたいかを先に考えなければならない。もっと言えば、大人数でやるモデルの写生会で、写生以上の作品を作ろうというが極めて難しい話だ。
 そんな風に思うんだが、それを口に出して言えない大人の事情があって、ジレンマを感じている。
[PR]
by hiroafukasawa | 2013-10-18 17:43 | 雑記帳 | Comments(0)
庭仕事
e0137995_186379.jpg

iPhoneで撮影

 子供も小学3年生になり、だいぶ手がかからなくなってきたので、庭いじりを再開した。
 家を建てたのがもう17、8年前。庭には憧れのイングリッシュガーデンを、と夫婦で花いっぱいの庭を作り始めた。その後、「ガーデニング」という言葉が世の中に蔓延し始めた頃、子供が生まれて庭仕事ではなくなった。庭の手入れをするよりも、赤ちゃんを見ていた方が癒される。そんなこんなで庭には雑草が生い茂り、南側の畑の際に植えられた木が大きくなって日陰になりドクダミがはびこった。
 大きくなった木を切ってもらい日当りが戻ったので、去年の秋くらいから土を掘り返し、フルイで小石を除き、ふかふかの花壇を作り始めた。最初はふかふかの土が面白くて、子供も手伝ってくれた。
 だけど、狭い庭とはいえ一気にやるのは大変なので、5カ年計画で整備することにした。とりあえず、目立つところからきれいにしていって、今年は2年目の秋ということになる。夏、暑すぎて花も雑草も伸び悩んでいたが、いくつか台風がすぎて急に元気になってきた。しかし、秋蒔きの種を買ってきて蒔いたのだが、なんだか未だに暑いせいか、半分以上が芽が出ない。一方で春に芽が出るはずの花がこぼれ種から芽を出して苗になっていたり、ルピナスが狂い咲きしたり・・・。なんだかおかしな陽気だ。もう少し涼しくなってくれないと、庭仕事も大変だ。
[PR]
by hiroafukasawa | 2013-10-11 18:31 | 雑記帳 | Comments(0)
くじけた挑戦
 去年の今頃「50歳の記念に、ある挑戦をしよう」と思ったのだが、結局なんやかんやでやめてしまった。まあ、結果的にはやめて正解だった。
 私が世話になっているある人がいて、その人はある種の人たちを特別嫌っている。で、私がこの思いつきの挑戦をやると、その人はその特別嫌っている人たちと同じ行いをしなければならなくなる。
 ・・・ということが後になってわかったわけだ。はっきりそう言われたわけじゃなく、いくつかの要素が合致して、なんとなくそういうことなんだなと気がついたわけだが、変な挑戦をしなかったことに自分自身でホッとした。

 年をとればとるほど、プライドを捨ててまでなにかをするというのが辛くなる。「50歳の記念に」という理由付けがあればやれるかと思ったけど、結局やらなかった。でも、やらなくて救われた。

 おじさんの心も複雑だ。
[PR]
by hiroafukasawa | 2013-10-09 17:49 | 雑記帳 | Comments(1)
アンプを買った
 音楽はイヤホンで聴くものと思っている若い人は、意外にこういうことを知らないかもしれない。
 20年以上前、ラジカセを買った。CDプレーヤーにダブルカセットデッキ、もちろんラジオも聴け、さらにスピーカーを本体から分離することができる。限りなくミニコンポに近い、いかにもソ○ー、といった製品だ。ところが10年くらい前にカセット部分が壊れ、数年前にCDプレーヤーが壊れ、2年くらい前に本体は捨ててしまった。
 スピーカーは使えるので、取っておいた。そして手元にあるのはiPhone(の音楽プレーヤー)、音楽CD、大量のカセットテープ。もう、カセットテープで音楽を聴くのは諦めたが、どちらにしても、スピーカーから音を出すにはアンプが必要だ。iPhone対応のアンプとか、アンプ付スピーカーとか、いろいろ売っているのだが、今回、このアンプを見つけた。
 
e0137995_1132461.jpg

 中国製で2,400円。安い。そして驚くほど小さい。このアンプには、入力端子としてオーディオケーブル用(白と赤のヤツ)とステレオミニプラグ用があるので、iPhoneからステレオミニプラグに出力するオーディオケーブルを合わせて購入。30ピンアダプタから出力できるのがミソだ。
 先日、製品が届いたのでセッティング。ちゃんと音が出て安心した。そして思いついた。使わないDVDプレーヤーがあった。見ると背面に白と赤の端子がある。早速アンプに接続。音楽CDをセット。音が出た。やった、これでカセット以外の音楽は全て聴くことができる。
 合計2,700円以下でオーディオシステムが復活した。う〜む、デジタル時代も悪くない。
[PR]
by hiroafukasawa | 2013-10-03 11:53 | 雑記帳 | Comments(2)