シミュレーションゲームを教えてくれた彼とは別々の大学に入り、徐々に疎遠になって、ゲームをやる機会も少なくなった。そこに「アンブッシュ」という一人用のゲームが発売され、のめり込んだ。当時、6畳1間のアパートに下宿していたのだが、部屋にボード(ではなく紙だった。逆により地図っぽかった)を何日も広げっぱなしにし、友達が来ると「その駒を動かさないで」と注意して過ごした。友達にとっては、これもまた「何をやってるんだろう?」の世界だったと思う。
そして、ボードゲームの世界にロールプレイングゲームが登場した。これは、プレーヤーのほかにマスターが1人必要で、マスターはマニュアルを駆使してプレーヤーに行動を選択させ(役を演じさせ)、戦闘結果をボードとサイコロで判定していく。例えば、 「君は007だ。パーティに来ている。誰に声をかけるか? 1・警備員。2・赤いドレスの女性。3・黒いドレスの女性・・・」 「黒いドレスの女性」 「黒いドレスの女性は個室に誘った。君はどうする? 1・行く。2・行かずに他の人に話しかける・・・」 「もちろん行く」 「部屋には屈強な男が待っていた。戦闘が始まった・・・」という風に次々にプレーヤーに選択させてストーリーを進めていくわけだ。ゲームが盛り上がるかどうかはマスターの腕次第ともいわれた。私は、この手のロールプレイングはやったことがないが、のちにゲーム本というのが流行して、何冊か買ってやってみた。これはシミュレーションゲームやロールプレイングゲームを知らない人でも簡単にプレイすることができた。例えば前の例だと 「1・警備員→58ページへ。2・赤いドレスの女→102ページへ。・・・」という具合で、58ページを開くと次の選択肢があって物語が進んでいく。グッドエンディングを目指すのだが、「007は殺された。ゲームオーバー」というバッドエンディングも所々に用意されている。それなりに楽しめた。 ---つづく
by hiroafukasawa
| 2008-03-05 19:19
| 雑記帳
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