エンブレム
 たまには更新しないと。

 例の、東京五輪のエンブレム。パクリだとか仕方ないとか、こっちも白紙に戻せとか、いろいろ言われているけど、こちとら田舎の商業グラフィックデザイナーとしては、正直「どうでもいい」かな。今、お盆前で、いろいろ忙しいし。
 そうは言っても、何も思うところがない訳じゃない。

 最初に見たとき、なんかチープだな、と思った。そして、なんか古くさいかな、とも思った。

 昔、コピー機もない時代、ロゴやマークをどうやって複製していたかというと、全体の比率はこうで、この幅は全体の何%で、ここのアールは、この中心から半径がこのくらいで、と細かく指定がしてあって、それに沿って描けば同じ物ができるはず、という感じだった。製図の知識と技術が必要だった。
 今、デジタル時代で、ちゃんとしたデータを手に入れられれば、寸分違わぬロゴを使うことができるし、そんな「製図調」のデザインじゃなくても構わない。それなのにあのデザインは、ガッチガチの製図調で、昭和のにおいがする。
 しかも、四角と大きな円でアルファベットのTを作るなんて発想が、どこにでも転がっていそうなチープさを感じさせる。似たようなデザインがあっても、全然おかしくない。

 かといって、白紙に戻して一から作りなさなければいけない、というのもどうだろう。チープというのは、ある意味普遍性があるということで、言い換えれば「世界中に受け入れやすい」と言えるんじゃないか。
 まあね、世界中を探せば、どんなデザインしたって似たようなものはあるだろうし、「他に類を見ないない斬新なデザイン」なんて、今の時代、実際には作るのは無理だと思う。

 個人的には、もっと日本テイストでよかったんじゃないかと思う。サクラの花を筆(のタッチ)で描くとか。デジタル時代だからね、製図で書けないデザインだってOKなんだから。
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by hiroafukasawa | 2015-08-05 13:02 | 雑記帳 | Comments(0)
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