ラブソング
 以前からボブ・マーリーの曲のような絵が描けたらなあ、と思ってはいるんだが、ちょっと無理だろうな。不安定な社会の中で抑圧され、曲を作って歌って、メッセージを伝えずにはいられないというあの情熱は、当時のジャマイカ人でなければ本当の意味で共感できないだろうし、ましてや現代の日本人である私には、感動することはできても同じ情熱をもって絵を描くことはできない。できないというか、正直、わからない。
 ラブソングってあるけど、なんかピンと来ない。世のラブソングって、ボブ・マーリーみたいに「立ち上がれ、戦え」というメッセージより、「あの人が好き」の方が、世界中の人にたやすく共感を得られるから、受け入れられやすい気がするな。その分、異性でも子どもでもいいんだけど、「愛して愛して歌わずにはいられない」という、そういう境地で作られた歌ってあまりないと思う。(ほんとはよく知らないけど。)
 絵の世界でいうと、「愛」を、描かずにはいられない「情熱」でもって作られた絵は、きっとすごいんだろうけど、絵は完成するまでに時間がかかるのでそのうち冷めちゃうのか、自分で恥ずかしくなるのか、そもそも絵にすることが自体が難しいのか、あまり愛を前面に押し出した絵って見たことがない気がする。
 「ラブソング」はあっても、「ラブピクチャ」とか、「ラブペインティング」とかってないし、あったとしてもいかがわしいものしか想像できない。
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by hiroafukasawa | 2014-05-19 16:13 | 雑記帳 | Comments(0)
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