ふぐの富久亭
 バブルの頃はにぎわっていた夜の甲府銀座も、今はすっかり人通りが少なくなって、寂れた感は否めません。そんな銀座通りから、さらに路地を入ったところに富久亭という料理屋さんがあります。ここの店主のおじいさんは、実はすごい人なのです。
 天皇陛下の即位の礼や皇太子さまの結婚式などに料理人として呼ばれ、「やまなしの名工」にも選ばれています。大変な苦労人ですが、偉ぶることなく、「生涯が修業」といった方です。「その土地に身を沈め、肌で風土や気候、人情を感じ取れないと、料理は極められない」と、銀座通りに店を出したそうです。まあ、甲府銀座も今は寂れてますが、このお店は開店当時から人気店だったようです。
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 先日、機会があったので寄ってみました。銀座通りから路地を入ると、富久亭の前には広いスペースがあって、そこに屋台とテーブルが広げてあり、そこにグループが2、3組、生ビールをあおっていました。もちろん、屋外なので、エアコンは効いてません。まあ、ビアガーデンだと思ったらいいでしょう。
 ふぐ料理の店だけれど、ふぐは高価でなかなか食べる人がいないので、こうしたスタイルになったようです。もちろん、ふぐを召し上がる方は店内2階の座敷に通されます。たぶん予約が必要でしょう。
 そのときの私は、お酒もおなかも十分だったので、生ビール1杯と唐揚げを頼みました。唐揚げは絶品で、量も多かったので、食べきれなかった分はお土産にさせてもらいました。
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 その後、いつものバーによると、私のあとから、さっき富久亭で唐揚げをもってきてくれた娘さん(息子さんの奥さんかな)が、出前でやってきました。バーのお客さんお土産を注文したようです。
 そんな「まちがいない」名店が、甲府の中心街でひっそりと営業しているんですね。うれしいような寂しいような。長く叫ばれてる甲府中心街の活性化。そのヒントがこんなところにもあるような気がします。
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by hiroafukasawa | 2012-08-16 13:22 | 雑記帳 | Comments(0)
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