アール・グラージュ
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 なにやらまた、怪しいのが出てきた。
 時間の経過とともに朝から昼、そして夜に、あるいは春から冬に変わる絵。アール・グラージュというらしいが、どうもこの「アール」という言葉には拒否反応が出てしまう (検索サイトで「アールビバン 詐欺」で検索してみてほしい)。しかも、作品を提供したアーティストにラッセンが入っている。
 アールビバン関係かどうかは知らないが、ネット上で見る限り、この「世界初のオリジナル絵画」なるものに手放しで飛びつく人が多いようだ(サクラの可能性もあるが)。

 要するに、同じ景色、同じアングルで昼と夜の2枚の絵を描いてそれを順に映し出すというようなシステムなのだろう。それが1枚80万円とかする。
 上の絵はその一部だが、この程度の絵なら私の知り合いのイラストレーターに発注しても3万円くらいじゃないか。春夏秋冬4枚描いてもらっても12万。
 冷静になって考えれば、昼から夜に変わったって「だから何?」って感じがしないか。それが全く違う絵になったっていいわけだろ。

 問題は値段。「特殊印刷と光の調節」とあるが、それがどんなカラクリであれ、それ自体にそんな金額がかかるとは思えない。そこに「アート」という付加価値をつけて目が飛び出るような値段をつけて売るわけだ。「アート」と言いつつも「印刷」と断っているところがなんとも。「印刷」と言うからには「版画」より大量生産できるってこと。1点ものの絵画に比べてそんな値がつく道理がない。

 ましてや並木道にヨン様がたたずむという、どっから見ても大衆向けのイラストだ。パテントを含めても5万円がいいところじゃないのか。

 四季によって絵を変えたいなら、1点ものの油絵を4枚買って掛け替えればいい。80万円出せばそのくらいの買い物はできるはず。

2013.6.26追記
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by hiroafukasawa | 2010-01-20 13:57 | 雑記帳 | Comments(0)
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