イラストが「説明」で、美術作品が「表現」とかいわれても、イラストも表現じゃねえのかよ、じゃあ表現って何だよ、という話になる。
毎年1回は、高校生の作品を見る機会がある。高校生の油絵の展示。 美大受験用に、石膏像とか入れて静物を組んで描いた、技術中心のかたいような絵は置いといて、高校生の中にも、自分の内面世界を表現した作品を出品している子がいる。孤独とか満たされない感じとか将来の不安とかもう一人の自分とか、テーマはそれぞれあるようだが、どうもおじさんの目から見ると今ひとつイラストから抜け切れていないという感がある。 自分でテーマを決めるのはいいんだが、そのテーマを一生懸命「説明」してしまうんだな。だから面白くない。 普通に見ると、静物の方が上手に描けていていい絵に見える。 小学校低学年の絵は、感覚中心で好きなように描いているので、大人が見てもハッとするような傑作がある。ところが遠近法とか色がどうのとか正確な形がどうのとか言い出すとどんどん説明的になってくる。 そこからもう一度、「説明」をそぎ落としていった先に、自分だけの表現があるんだと思う。そこまで行けてると美術作品。そこまで行けてない説明的なのは「イラストみたいな絵」。説明するために描くのはイラスト。 ということで、どうでしょうか。
by hiroafukasawa
| 2009-11-25 19:24
| イラストと美術作品
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