休日出勤なので、忙しいけどなんとか投稿する。
美術作品とイラストの違い。それはなんでしょう? アマチュアカメラマンが「いい写真だ」とか「よく撮ったじゃん」というのは、確かに美しい写真かもしれないが、それは事物の「再現」にすぎない。条件が同じならば、同じような写真は撮れる。 そこから一歩抜け出して、プロとして活動するような人は、自分の作品を「再現」ではなくオリジナルな「表現」にするために努力し、悩んでいるそうだ(そういう人の話を直接聞いたことがある)。 イラストというのは、そもそもは「挿絵」であって、文字で書かれた物語を、視覚でフォローしようというもの。つまり「説明」だ。この「説明」という感覚が写真でいうところの「再現」とよく似ている。 つまり、おおざっぱな言い方にすぎるかもしれないが、「説明」ではなく、その作家だけの「表現」がされている作品が「美術作品」で、「説明」で終わっているのはイラスト、といえるのではないか。 ま、自分の作品の出来を棚に上げて言ってるわけなんだけどね。 ひとつややこしいのが、見る側の物差しが足りない場合。そこらのおじさんたちのように「分かる」「分からない」で判断されると、イラストのような絵ばかりが評価されることになってしまう。絵をたくさん鑑賞していけば、それなりに目も肥えていくので、例えば去年「分からない」と思っていた絵が今年は「なんかいい絵に見えてきた」ということもあり得るわけだ。 どちらにしても、自分の表現ができるように、少しでも多くキャンバスに向かうことが必要だな。
by hiroafukasawa
| 2009-11-23 16:38
| イラストと美術作品
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