「リセット」という言葉が普通に使われるようになったのは、いつの頃からだろう。私にとっては、家庭用ゲーム機についている「リセットボタン」が印象的だ。都合が悪くなるとリセットボタンを押して、なぜうまくいかなかったのかを踏まえて、もう一度やり直すことができる。もちろんそれはゲームの中のことで、現実では、過ぎた時間は戻らない。
今描いている油絵のタイトルは「リセットが効かない」。男がいらだった表情でリセットボタンを押し続けている情景だ。ゲームの中では何でもできて何でもなかったことにできる。だが、現実では殺してしまった人物は生き返らないし、覚醒剤をやってしまった事実は消すことができない。 噂では、マスコミはいくつもの選挙区で開票と同時に民主党候補に「当確」を出すらしい。無名でも、民主党候補というだけで当選しかねない勢いらしい。どうやら明日、日本の人々は、日本の政治のリセットボタンを押すことになりそうだ。もちろん過去は消えない。何が間違っていたのか、過去を踏まえて、新しくやり直すことに期待してリセットを選択するのだ。ところがもし、また同じことを繰り返したらどうだろうか。またリセットボタンを押さなければならないのだろうか。それはそれでかまわないが、あまり頻繁に繰り返していたんでは、時間だけが無駄に流れ、疲れ、なにより“ゲーム”自体の魅力が失せてしまう。
by hiroafukasawa
| 2009-08-29 13:58
| 雑記帳
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